2017年の野望
ブログを作成してみた。
今更すぎるのかもしれない。
もうすぐ年が明けて1ヵ月。
目標とかを語るには遅すぎるかもしれない。
けど、それでいい。それくらいがわたしにはお似合いな気がする。
そして、語りたいから語らせてもらう。
わたしのブログのスタンスにしたいし、
ブログを始めようと思ったのも、この野望というには小さいことだけれど、関係してくるので、勝手に語らせてもらうことにする。
わたしは、所謂オタクと呼ばれる種族である。
本当にオタク活動に全力を注いでいる人たちからしたら、わたしみたいな末端の人間なんかが名乗って良いものか戸惑う気持ちはあるけれど。
ニワカに雑食に、好きなものを愛でて過ごしてきたし、今もそんな日々を過ごしている。
今は2.5次元とか、若手俳優と呼ばれるようなイケメンたちがわらわらしている舞台作品をメインにして活動をしている。
推しという存在もいる。彼を1番と考えるようになったのは、2年程前なので、まだまだご新規な部類なのかもしれない。
同じ推しを持つ友人や仲間がいないので、その辺りのことはよくわからない。
特に、知ろうとも思わない。
接触と呼ばれるイベントには絶対に行かなきゃといったポテンシャルもないので、基本は1人で舞台を見に行き、1人で何かしらの感情を抱き、1人で帰ってくる、といった活動をしている。
全ての舞台に全通できるほど、わたしは勝ち組の職業にはついていないため、1回しか入れなかった作品もあった。
けれど、作品は1番に推している彼の立つ舞台は、全作品観劇に足を運んだ。
年明け1発目の舞台も推しの作品だった。オタク活動の最後も、彼のイベントで終わった。
彼の出演する舞台が見たい。彼が立つ舞台なら…という思いだけで2016年は駆け抜けた。
そうして、わたしは今年29歳になる。
三十路まであと1年。
20代最後の1年が始まってしまう。
気づいたら、中学の友人も高校の友人も、大学の友人も、既婚者の割合が増えてきた。
子どもだって1人じゃない子だってたくさんいる。
背き続けてきた現実にやっと目を向けたとき、わたしの心の中にぽっかり穴が開いてしまった。
推しに捧げた日々を、オタクとして作品やキャラクターを愛でていた日々を、悔いている訳では決してないと思う。
彼のことが嫌いになってしまったなんてこともないし、
年が明けて最初に見た作品もなんだかんだ言いつつ推しの主演舞台だった。
彼の演技がやっぱり好きだと思った。今年も彼の立つ舞台を見たいと思った。
でも、昨年までのモチベーションとは、明らかに違う自分がいるのである。
少しだけ自分を1歩引いた立場から見てみたとき、
わたしはこの舞台という夢から冷めてしまったら…と考えたら、途端に怖くて堪らなくなった。
考えないように、今は好きなだけ好きな舞台を楽しもうと思ってはいても、1度芽生えてしまった感情は、ふとしたときにまた湧き上がってくる。
夢から醒めてしまったとき、わたしの中に残るものは何だろう。
大量のチケットの半券と、推したちのブロマイド。
なんて、中身のないものを追いかけているのかと思った。
それでも、推しへ捧げた日々を。
趣味に生きると決めた20代後半を、後悔だけはしたくない。
後悔してしまっては、本当に虚しくなってしまうから。
わたしが夢から覚めるときは近いのかもしれない。
たとえ覚めてしまったとしても、わたしは明るくあの世界に別れを告げたいと思った。
わたしにたくさんの夢と、希望と、元気と勇気をくれた推しへの感謝の気持ちと
楽しくて幸せだった思い出たちと一緒に旅立とうと思った。
思い出を目に見える形で残したいと思ったのが、ブログを始めるきっかけである。
次にブログを書いたときに夢から覚めているかもしれないし、
案外、1年後もここで推しのことを語っているかもしれない。
わたしにもわからないけれど、いつか必ず訪れるさよならのために、
いろいろなことを話したいと思う。